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治水・利水用堤高(m)  42.3
 堤頂長(m) 225
 堤体積  (千立方m) 92
 総貯水容量(千立方m) 1410
 
 『「うてな」と言えば?』
 
 「台」と書いて「うてな」と読めるあなたは、理科が得意か漢字が得意かさもなくば大三島の人である。通常の生活の中ではなかなか出てこない読み方であるので、このダムの名前を聞いたとき、ひょっとしてあの大手化粧品会社の創業者は大三島の出身かと調べてしまったほどである。(まったく関係ありません)
 「うてな(台)」は展望台や台座を示す言葉であり、神の島である大三島に関係する何かの由縁で付けられた地名かも知れない。台地区を流れる台本川に造られた『台ダム』も見晴らしの良いダムである。
 
 下流から車で5分足らずの小高い山にひときわ大きくそびえるその姿は、もちろん大三島最大のダムであり、芸予諸島内でも最大の重力式コンクリートダムである。このダムのおかげで大三島の水不足は一挙に解消されたばかりか、その余力で隣の伯方島(はかたじま)まで水をまわしている。また一方で台本川はわずか全長3.7キロながらも下流は天井川となっており、その洪水の心配も大幅に解決された。
 
 台本川の源流の鷲ヶ頭山の麓には全国1万に及ぶ山祇神社を統べる『大山祇神社』がありその台座としての「うてな」とともに、大三島全体の水を見守る「うてな」としても、お似合いの名前のダムである。
 誰だ?お子様クリームを連想したのは。(笑)
 
 判子のありか
 「ひとこと欄」参照
 
 ダム便覧
 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2280
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 「瀬戸内海からわずか2キロの丘にある本格的重力式コンクリートダムである。」瀬戸内海からわずか2キロの丘にある本格的重力式コンクリートダムである。 
 
   
 「台風直後で放流中。」台風直後で放流中。 
 
   
 「ほぼ満水の『うてな湖』。四国に4つあるひらがな名のダム湖のひとつである。」ほぼ満水の『うてな湖』。四国に4つあるひらがな名のダム湖のひとつである。 
 
   
 「下流方面は大三島の玄関である宮浦の町。」下流方面は大三島の玄関である宮浦の町。 
 
   
 「宮浦町内の大三島藤公園にある「水琴窟(すいきんくつ)」。水の滴る音を反響させて楽しむ自然の楽器である。(画像はすべてクリックすると拡大します)」宮浦町内の大三島藤公園にある「水琴窟(すいきんくつ)」。水の滴る音を反響させて楽しむ自然の楽器である。(画像はすべてクリックすると拡大します) 
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