発電用 堤高(m) 67 堤頂長(m) 195 堤体積 (千立方m) 169 総貯水容量(千立方m) 14300
『ここまで来たらハイキング 西祖谷の秘境ダム』
ここ西祖谷地区は、観光開発著しい奥祖谷地区よりも、実はまだまだ本来の祖谷の姿を残している地域として再評価されてよいゾーンかもわからない。『松尾川温泉(四国温泉88箇所第10番)』、『竜ヶ岳』、『腕山(かいなやま)』、『黒沢湿原(くろぞうしつげん)』と見所が多い上に眺望もなかなかである。そしてこのゾーンの一番奥に鎮座するのが、四国の「秘境ダム」のひとつ『松尾川ダム』である。
昔からの祖谷の入り口『出合』の三叉路から松尾川に沿って上ると、5分ほどで『松尾川温泉』。ここをすぎて松尾川の渓谷を右手に1時間ほど車をすすめると「右腕山 左松尾川ダム」の看板にでる。この間の道はいたるところに滝が見られる。なんの名前もついていない滝が当たり前のようにあるのがとても良い。またコース中間点ほどの道端に湧き水の出る場所がある。ここは池田町の某名門酒蔵が仕込み水に是非にと挑戦するも、仕込みの冬は雪で道路が閉ざされて泣く泣く断念したという、いわくつきの名水。ペットボトルか水筒持参でいくと良い。
さて案内板から5分ほどでいきなり姿を現す『松尾川ダム』は美しくて広いダム湖を抱えこむまさに山中の宝石。ほかには何にも無いただただダムと湖があるばかり。険しい山道を運転してきたドライバーにとってまさに心が洗われる風景である。
ダム湖の最深部の対岸は『深渕自然公園』に面し、この公園から北に行けば桟敷峠を越えて三加茂町、南に行けば落合峠を越えて奥祖谷にでる四国有数の絶景コースであるが、車よりもカヌーで湖を渡ったほうが確実かもわからない。(笑)
ダムから案内板まで戻って腕山方面に15分ほどで『井川スキー場腕山』。四国には数少ないスキー場でシーズンには賑わうがオフは当然無人である。天気がよければ阿讃山脈の切れ目から瀬戸内海まで見渡せる景勝地でもある。
ここからの本線は井川町からスキー場に上るための道路で道路が幅広く整備されている15分ほど下った三叉路で黒沢湿原方向にハンドルをきりしばらく案内表示にしたがってすすむと黒沢湿原で突き当たる。湿原奥まで自動車は入れるが、ここは遊歩道を散策しないと来た意味が無い。運動がてらの散歩がお勧め。 湿原から道を戻ってすぐの三叉路を池田に行かずに湊川方面にすすむと、まさしく山肌に張り付いた集落の中をとおってJR三縄駅の南にでることができる。
これで約半日の行程であるがまだまだ新しい発見も一杯あると思う。山中であるが三好市池田町市街まで1時間の地域でもある。道に迷っても人里は近くにあり遭難することも無いので、せっかくの機会に観光地ではない西祖谷の再発見をしてはどうだろうか?
近くのスポット参照 『四国温泉88箇所第10番札所 松尾川温泉』 http://onsen88.info/index.cgi?Sshop=10
判子のありか 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2121
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「祖谷渓の基点となる『出合(であい)』の三叉路 三縄ダム方面から進んできた方向。ここから左折して松尾川ダムまでには約1時間。その間にすれ違った車は2台のみで1台は営林署のもの。曲がらずに直進すれば祖谷渓をとおって大歩危方面方面に出るが、この日は土砂崩れで通行止め。」
祖谷渓の基点となる『出合(であい)』の三叉路 三縄ダム方面から進んできた方向。ここから左折して松尾川ダムまでには約1時間。その間にすれ違った車は2台のみで1台は営林署のもの。曲がらずに直進すれば祖谷渓をとおって大歩危方面方面に出るが、この日は土砂崩れで通行止め。
「奥深い自然の中に凛として座しているダム」
奥深い自然の中に凛として座しているダム
「ダム湖はかなり奥が深く満濃池に匹敵する大きさ。対岸は『深渕自然公園』でキャンプ場もあるが、平日は人っ子一人見かけない。」
ダム湖はかなり奥が深く満濃池に匹敵する大きさ。対岸は『深渕自然公園』でキャンプ場もあるが、平日は人っ子一人見かけない。
「腕山スキー場脇の「四国で一番標高の高いところにある手打ちうどん屋」その名も『腕山食堂』 スキー客を見込んでの冬季限定営業なので食べに行くのにはチェーン装着が必要。スキーをしないうどん通にとっては難易度高し(笑)」
腕山スキー場脇の「四国で一番標高の高いところにある手打ちうどん屋」その名も『腕山食堂』 スキー客を見込んでの冬季限定営業なので食べに行くのにはチェーン装着が必要。スキーをしないうどん通にとっては難易度高し(笑)
「『黒沢湿原』の入り口 山の中にここだけ広がる平地の湿原。沼地なので植生の宝庫。最奥にある滝と、湿原全体が見渡せる展望台とが必見スポット。」
『黒沢湿原』の入り口 山の中にここだけ広がる平地の湿原。沼地なので植生の宝庫。最奥にある滝と、湿原全体が見渡せる展望台とが必見スポット。
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