利水用 堤高(m) 31 堤頂長(m) 161 堤体積 (千立方m) 126 総貯水容量(千立方m) 155
『はるばる来たぜ大三島』
ここに来て「札所」でも「番外」でもない「別院」の登場である。もともとは諸島部は予定になかったのだが、香川県工作員の「O利先輩」が小豆島に縁深き人で、「島のダムもいれてくれろ」との強い陳情を受けて仕方なく、あいや島々の発展のためにこれらを追加設定してしまった。おかげで結果的に88箇所の札所が実質的には108箇所のまさしく人の煩悩の数となってしまったのは、偶然とは思えない仏様の思し召しであろう。 そんなことはどうでもいいのだが(笑)、そういうわけでいよいよ大三島に上陸である。ここは愛媛県内最大の島であると同時に日本総鎮守『大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)』がおわします神の島である。ほとんどの瀬戸内の島々がそうであるように、温暖寡雨で他所からの水の供給手段に乏しく平地が少ないので、ミカンやレモン等の柑橘類の栽培が主産業となっている。島の中央部のミカン畑の真ん中の『上浦ダム』はそのためにつくられた農業用水のためのため池である。このアース式ダムが堰きとめる大三島本川もそのたいそうな名前に反して海より2キロ強の長さの小川である。そんなミニダムではあるが、堰堤の周りは見渡す限りのミカン畑の山であり、このダムのこの地域にとっての役割の大きさを容易に推察できるのである。瀬戸内の島々には、こういったため池が限られた土地を選んで数え切れぬほど造られているのであろう。島の第一歩目が、島の生活のご苦労をうかがい知ることができるダムであってよかったと思う。
判子のありか 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2266
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「井口港からの県道21号線を1.5キロ。三村峠を上りきる手前に入る間道に進入。」
井口港からの県道21号線を1.5キロ。三村峠を上りきる手前に入る間道に進入。
「進入して数分で左手にアース式ダムの堰堤らしき丘が現れる。これがダムの堤体である。この先の三叉路を左に折れて坂を上りきると池にでる。」
進入して数分で左手にアース式ダムの堰堤らしき丘が現れる。これがダムの堤体である。この先の三叉路を左に折れて坂を上りきると池にでる。
「アース式ダムの天端。向こうに見えるのは広島県の島々である。」
アース式ダムの天端。向こうに見えるのは広島県の島々である。
「ダム池。山深いというほどでもない丘の上のため池である。」
ダム池。山深いというほどでもない丘の上のため池である。
「大三島大橋。今治方面伯方島からの近未来的な橋である。」
大三島大橋。今治方面伯方島からの近未来的な橋である。
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