砂防用 堤高(m) 13.5 堤頂長(m) 69 堤体積 (千立方m) 4.8 計画貯砂量(千立方m) 19
『四国で一番派手な砂防ダム』
砂防ダムというと、番外5番の『赤根川堰堤』のように「人知れず山中で土砂災害から人々を守っている」というイメージが一般的だが、ここ『白猪谷堰堤』は、たぶん四国で一番に人に知られている派手な砂防ダムである。「よろしければご覧になりませんか?」というよりも「ねぇ、見て見て」という感じまでする。その場所も、砂防ダムらしくいかにも山奥にありそうな名前であるが、あにはからんや東温市の川内インターからすぐの国道494号線に入ってさほどない田園地帯にあり、堰堤自体も広い駐車場や休憩場、さらには菖蒲園まで備えた『白猪の滝公園』の一部となっている。
そしてこの堰堤の一番の特徴が下流面一杯にデザインされた猪のレリーフである。この姿は、まるで都心の公園のモニュメントと見まごうばかり。しかし訪れる人も多く堰堤付近では水遊びする子供の姿も見られた。
こんな派手な堰堤ではあるが、公園の展望台から上に登って背面から見ると、実は立派に砂防ダムとしての役割を果たしているようだ。砂防ダム本来の機能を果たしながら、近所の子供が肩肘張らずに親しめる公園でもある。チャラいどころか、これからダムが目指すべき姿のひとつをしっかりと体現している志ある堰堤である。
近くのスポット 『四国酒蔵88箇所61番 男花』 http://sake88.info/index.cgi?Sshop=61 『四国酒蔵88箇所62番 小富士』 http://sake88.info/index.cgi?Sshop=62
判子のありか 「ひとこと欄」参照
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「黒森峠の登り口の田園地帯にある砂防ダム。」
黒森峠の登り口の田園地帯にある砂防ダム。
「国道からも公園の奥のモニュメントのように見える」
国道からも公園の奥のモニュメントのように見える
「堰堤下流面には、地元小学生が書いた「猪」のレリーフがデザイン化されて刻まれている。(画像はクリックすると拡大します)」
堰堤下流面には、地元小学生が書いた「猪」のレリーフがデザイン化されて刻まれている。(画像はクリックすると拡大します)
「堰堤の上流側。一般の砂防ダムと同じ機能を果たしている。」
堰堤の上流側。一般の砂防ダムと同じ機能を果たしている。
「『白猪の滝』南朝の落武者の武将の霊が白い猪にまたがって現れたという伝説に由来する。歩いて500メートルであるが、その500メートルの登り坂に意気地なしの私の体重である。(笑)」
『白猪の滝』南朝の落武者の武将の霊が白い猪にまたがって現れたという伝説に由来する。歩いて500メートルであるが、その500メートルの登り坂に意気地なしの私の体重である。(笑)
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