砂防用 堤高(m) 14 堤頂長(m) 52.1 堤体積 (千立方m) 4 総貯水容量(千立方m) 砂防堰堤なので貯水量は無い
『砂防ダムをなめんなよ』
「砂防ダムとは、山奥の渓流で人知れず地域を土砂災害から守っている構造物である」(松山芳士) テレビ漫画の冒頭のようなこの台詞は、四国砂防ダムの父と言われた松山さん(本人談)の言葉である。なんのことはない松山さんとは遊び人Mさんであり、この赤根川第4堰堤建設の現場責任者である。番外札所で砂防ダムを紹介するにあたって、それならと推薦されたものであって、自分の思い入れのために「番外札所」の制度をつくったわけでは決してない・・・と思いたい。(笑)
砂防ダムとはなんなのか? 以下はMさんの手下のN尾君がつくった砂防ダムの説明である。
【土石流とは】 山からくずれてきた土や石や岩が水といっしょになって、ものすごい勢いで流れ落ちてくるものを「土石流(どせきりゅう)」といいます。 【砂防(さぼう)えん堤とは】 土石流が発生した時、それをしっかりと受け止めてその下にある町や村を災害から守るえん堤です。
解りやすくつくってくれとは依頼したが、小学生低学年向けの説明をつくれとは言っていない。(~_~;)
遊び人のMさん的にこれを大人バージョンに変換すると、 「どんな女性も受け止められる、俺の胸板みたいなもんだよ」 ・・・私には「みさかいがないけだもの」としか思えないのだが。(笑)
赤根川は吉野川中流の支流のひとつであり、数キロしかない長さに急な高低差を持つ手垢つかずの清流である。上流方面は美しい渓谷美を誇るが、あまりの急勾配で下流の岩原の町は常に土砂災害に悩まされてきた。これを解決するべく5つの砂防ダムが建造されることになる。その4基目がこの『赤根川第4堰堤』であるということだ。コンパクトかつ赤根川のこの地形に対して柔軟に設計されており、典型的な砂防ダムと言えよう。
川の清らかさと付近の自然を乱さないように日本で工夫された砂防ダムは、「TSUNAMI」同様に「SABO」として国際的に通用する言葉になっているという。我々の生活に最も近くてかつポピュラーな砂防ダムは、今日も日本全国の山々で人知れず活躍中である。
判子の場所 当然、Mさん本人が取付作業を志願したが個人的思い入れが強すぎて多分「宝探し」みたいな場所につけてくると思われるので、覚悟しておくように。(笑)→「ひとこと欄」参照
ダム便覧 当然、載っていません。
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「土佐岩原の町並み。赤根川はこの奥で隠れるように流れている。」
土佐岩原の町並み。赤根川はこの奥で隠れるように流れている。
「土佐岩原駅構内の案内図(画像をクリックすると拡大します)。およそ乗用車のとおれる道ではない道まで表示してあるが。」
土佐岩原駅構内の案内図(画像をクリックすると拡大します)。およそ乗用車のとおれる道ではない道まで表示してあるが。
「お目当ての第4堰堤。お手本のような砂防ダムである。」
お目当ての第4堰堤。お手本のような砂防ダムである。
「堰堤の下流側。短いが急峻な川であり土石流の銀座となっていた。」
堰堤の下流側。短いが急峻な川であり土石流の銀座となっていた。
「岩原から国道を10キロのぼったところの町『穴内』。国道から1ブロック外れた町並みにある『お宝屋敷』。昭和のレトロの物品でいっぱいである。オーナーは趣味でつくったと話すが、趣味でないとつくれない。(笑)」
岩原から国道を10キロのぼったところの町『穴内』。国道から1ブロック外れた町並みにある『お宝屋敷』。昭和のレトロの物品でいっぱいである。オーナーは趣味でつくったと話すが、趣味でないとつくれない。(笑)
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