発電用 堤高(m) 18 堤頂長(m) 64.2 堤体積 (千立方m) 5 総貯水容量(千立方m) 292
『山ひとつで気象もかわる』
香美市土佐山田町の北部から大豊町にかけては、四国屈指の多雨地帯である。この地域を流れる穴内川は高知市の北の土佐町の分水嶺に端を発し、多くの支流を集めながら国道32号線を沿って流れ、土佐穴内で早明浦ダムからの吉野川と合流して北上、徳島県三好市池田町で右折して東進、徳島市に向かって流れる。この流域には『穴内川ダム』と『繁藤堰堤』と『休場ダム』の3つのダムがあり、穴内川本流から発電用水として分水された一部の水が、この『休場ダム』に集められて国分川をとおり、南に向かって高知市内で鏡川と合流して土佐湾・太平洋に流れ出る。この3ダムの地域は多雨地域に設けられた四国有数の発電システム地帯でもあり、それぞれのダムが各々の役割を果たしながら複雑なネットワークを形作っている。
その最下流に設けられた『休場ダム』は、発電用水の流れにおいて文字通り重要な位置を占める。ただ、他の2ダムに比べて驚くほど小ぶりの目立たないダムであり、周囲は四国のどこにでも見かけることのできるような、のどかな山間部の風景である。ただ、いざ豪雨の際は一変してとんでもなく危険な地域になるらしく、市街地に近い割りに、確かにここに暮らす人は少ないようだ。車で10分程度で土佐山田の中心街にでる位置であるが、それだけの距離でも天候は大きく異なる。ひと山越えれば滝のような雨が降る、四国の地形と気候の複雑さをよく表している地域であろう。
直近のスポット 『四国温泉88箇所33番 ニュー若宮温泉』 http://onsen88.info/index.cgi?Sshop=39
判子のありか 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2316
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「山間の小ぶりなダムである。」
山間の小ぶりなダムである。
「普段はのどかなダム下流 ここから川沿い下流に向かって春は桜の穴場である。豪雨の時には来たくないのでどうなるのかはわからない。」
普段はのどかなダム下流 ここから川沿い下流に向かって春は桜の穴場である。豪雨の時には来たくないのでどうなるのかはわからない。
「ダム上流。土佐山田の市街地から5キロ程度ですっかり3方向を山で囲まれた山間部となる。」
ダム上流。土佐山田の市街地から5キロ程度ですっかり3方向を山で囲まれた山間部となる。
「一見、のどかなダム湖であるが四国屈指の多雨の地域である。98年に未曾有の豪雨で災害がおこったことを記す碑。」
一見、のどかなダム湖であるが四国屈指の多雨の地域である。98年に未曾有の豪雨で災害がおこったことを記す碑。
「ダムから1キロ強奥にある四国で辺鄙さ二番目の秘境駅『新改(しんがい)』。主要駅である土佐山田駅の隣の駅が秘境駅である。スイッチバックの駅であるが付近に民家がなく列車の停車は一日に5便。一日中、まったく人気がないので駅の時計が盗難にあうらしい。脚立が必要な位置にあるそんなもんをわざわざはずしてもって帰るのは、おそらくマニアのしわざか(笑)。」
ダムから1キロ強奥にある四国で辺鄙さ二番目の秘境駅『新改(しんがい)』。主要駅である土佐山田駅の隣の駅が秘境駅である。スイッチバックの駅であるが付近に民家がなく列車の停車は一日に5便。一日中、まったく人気がないので駅の時計が盗難にあうらしい。脚立が必要な位置にあるそんなもんをわざわざはずしてもって帰るのは、おそらくマニアのしわざか(笑)。
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