治水・利水用
堤高(m)36 堤頂長(m)176 堤体積 (千立方m)40 総貯水容量(千立方m)1350
『ダム中心の癒しゾーン』
香川県側から呼ぶと「讃岐山脈」、徳島県側から呼ぶと「阿讃山脈」という田舎ナショナリズムたっぷりの山脈で区切られている讃岐と阿波。「山脈」といってもたかが最高地点1000mの里山の集まりであり、それでもお互いに呼び名を譲らないのは世界地図からするとまさに蝸牛角上の争いである。海沿いの11号線を別とするとこの山脈を突っ切って、約百万の人間が住む香川県と八十万の徳島県の直線にして東西約6〜70kmの県境に、二つの県を結ぶ国道が4本と県道は9本(内1本は国道と重複して県越)もあり、古からの往来の活発さを物語っている。それらの道路の内、国道で一番東寄りの国道318号線を徳島県側から登りきったところに位置するダム。当然、徳島県なのでその「阿讃山脈」から流れいずる宮川内谷川の水はここで治められ利されることとなる。
ダム周辺は4月は桜、5月初めは川をまたぐ鯉のぼり、6月はあじさい、7、8月は避暑、10月のぶどう狩り、11月は紅葉と年間を通じて様々に風景を変える隠れた行楽地である。またダム湖は釣り客にも有名ということ。また、この地「御所」独特の食べ物である『たらいうどん』は、讃岐うどんとはまったく異なる食品。宮川内谷川で獲れる『じんぞく』(四国の酒の肴88箇所第10番参照)の出し汁で頂く素朴な郷土料理である。
現代の都会のレジャーランドのような豪華さも奇抜さもにぎわいもなんにもないが、四国でダムがおわしますところのこういった独特の時間と空気の流れとが、訪れる人にとっての何よりの贅沢ではないかと思う。
近くのスポット 『四国温泉88箇所第1番札所 御所観光ホテル』 http://onsen88.info/index.cgi?Sshop=1
判子の場所 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2128
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「山あいの緑の中のダムを国道318号線より望む。」
山あいの緑の中のダムを国道318号線より望む。
「梅雨時はあじさいで一杯のダム湖畔(ダム仙人撮影)」
梅雨時はあじさいで一杯のダム湖畔(ダム仙人撮影)
「ダム下流側(ダム仙人撮影)」
ダム下流側(ダム仙人撮影)
「ダム湖。遠くに見えるのが『御所温泉』」
ダム湖。遠くに見えるのが『御所温泉』
「ダム空撮図(ラジコン仙人撮影)」
ダム空撮図(ラジコン仙人撮影)
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