利水用 堤高(m) 18.7 堤頂長(m) 62 堤体積 (千立方m) 10 総貯水容量(千立方m) 120
『海岸から5分のダムに池』
一般には「ダム」というと山奥のまた奥にあるものと思い込みがちである。だがこのダムは海岸から2キロ。非常にお手軽に行けるダムである。(笑)高知県というと「何百キロにわたって続く海岸線」と「うっそうとした四国山地」とをイメージすると思うが、実は県土の中で平地の占める割合が一番小さな県である。たとえば一番広い中央部の高知平野ででも、有名な『桂浜』から10キロ足らずでJR高知駅。そして駅の裏からはもう四国山地である。つまり海からいきなり山に入る地形である。さらに県東部と中央部の境目にあたるここ芸西村は北方20キロに東西に流れる一級河川物部川流域が「谷」となっている関係で分水嶺は海から10キロ少々しか離れていない。つまり川は極端に短く急である上に加えて流域が八股の大蛇のように交差して複雑(酒蔵88箇所27番響灘参照)。いたるところに川をせきとめた利水用の貯水池がある。その中で最大のものがこの『奥出ダム』である。
川が短く小さいのでコンパクトなダムであり、ゲートのないローコストの形状ながら、しっかりとその役目をはたしている。ダム池となる『奥出池』もその名のとおり「ダム湖」ではなく「池」であり、私が訪れたときも大きな鯰が湖面近くをのんびりと回遊しトンボが飛び交っていた。上流には民家もなく昔の山村のため池をほうふつとさせてくれる。草木も生い茂り適度に鄙びた肩のこらない懐かしい田舎の風景である。
近くのスポットと穴場 『四国酒蔵88箇所27番 響灘』 http://sake88.info/index.cgi?Sshop=25 『四国酒蔵88箇所26番 仙頭酒造』 http://sake88.info/index.cgi?Sshop=24
判子の場所 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2981
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「海岸沿いの国道55号線和食(わじき)から県道216号を2キロほど入ったところの看板。左方向『奥出・行き止まり』の行き止まりがダムである」
海岸沿いの国道55号線和食(わじき)から県道216号を2キロほど入ったところの看板。左方向『奥出・行き止まり』の行き止まりがダムである
「ちょうど放流中というよりゲートがないので自然に流れ出ているだけである。」
ちょうど放流中というよりゲートがないので自然に流れ出ているだけである。
「放流の流れが美しい」
放流の流れが美しい
「ダムの背面は『奥出池』 まさに池そのもの」
ダムの背面は『奥出池』 まさに池そのもの
「芸西村の東隣の安芸漁港にある『日本一高い防波堤』(画像をクリックすると拡大します)。停泊している2階建ての中型漁船と比較しても4階建てビルくらいの高さ。以前は日本一にイマイチ確信がなかったようで看板はなかったのだが、今は開き直ったのか16メートルの高さに堂々と表示。(笑)」
芸西村の東隣の安芸漁港にある『日本一高い防波堤』(画像をクリックすると拡大します)。停泊している2階建ての中型漁船と比較しても4階建てビルくらいの高さ。以前は日本一にイマイチ確信がなかったようで看板はなかったのだが、今は開き直ったのか16メートルの高さに堂々と表示。(笑)
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