治水・利水用 堤高(m) 26 堤頂長(m) 121.2 堤体積 (千立方m) 25 総貯水容量(千立方m) 1000
『日本書紀の水神』
高松市から東かがわ市に向かう幹線道路である長尾街道を長尾、寒川と過ぎ田面峠付近で水主(みずし)方面に右折すると2キロほどで『水主神社』に出る。この奥が『大内ダム』である。たった5キロの長さの与田川に設けられたコンパクトなダムである。
香川の人でもあまり知らない『水主神社』は、実は延喜式内社であり927年編纂の「延喜式」にも記載されている由緒ただしい神社である。それどころか境内の案内板には、・・・弥生時代後期に「倭亦々日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」〜この人は日本書紀によると第7代孝霊天皇の皇女でシャーマン的資質を持ち一説には卑弥呼説もある御方〜が、大和の戦乱を逃れて引田に漂着し8歳から成人するまでをこの地で過ごし雨を降らし水源を教えたことを祭り、大内という地名はここから発した・・・ということをなんでもなく書いてある。こんな田舎に卑弥呼である(笑)いやそれは一説としても、とにかくとんでもない縁起の神社であることには間違いない。しかもまさしく正真正銘の「水の神様」であり、古来より旱魃の地である讃岐にとっての聖地じゃないか?こんなにたいそうな地にこんなに地味なダムを造っていいのか香川県。(笑)
しかし、見上げるというより眺める『大内ダム』は、8歳の巫女であった「倭亦々日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」に面影が重なるような、小振りで華奢でしとやかなダムであるともいえる。そんな想いで散策するこの土地は、なんとはなしに「悠久の日本の歴史」を再確認させてくれる香りがする土地である。
近くのスポット 『四国温泉88箇所88番 黒川温泉』 http://onsen88.info/index.cgi?Sshop=105
判子のありか 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2179
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「ダム自体は素朴で差し出がましくない。まさしく日本の原風景のダムである。」
ダム自体は素朴で差し出がましくない。まさしく日本の原風景のダムである。
「ダム池を囲む山からは縄文式石器や弥生式土器が出土されている。」
ダム池を囲む山からは縄文式石器や弥生式土器が出土されている。
「桜の頃は花見の名所に早変わり」
桜の頃は花見の名所に早変わり
「『水主神社』の境内。さすがに荘厳な気であふれている。運慶作の国宝も秘蔵しているというが、それらをけばけばしく語らない本物の神社である。」
『水主神社』の境内。さすがに荘厳な気であふれている。運慶作の国宝も秘蔵しているというが、それらをけばけばしく語らない本物の神社である。
「「倭亦々日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」・・・そろそろ読み方を覚えたかな(笑)・・・が瀬戸内海を渡ったという謂れの「天の磐船(あまのいわふね)」。まさしく神話の世界である。」
「倭亦々日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」・・・そろそろ読み方を覚えたかな(笑)・・・が瀬戸内海を渡ったという謂れの「天の磐船(あまのいわふね)」。まさしく神話の世界である。
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