治水・利水用 堤高(m) 47.3 堤頂長(m) 202.5 堤体積 (千立方m) 109 総貯水容量(千立方m) 2900
『どこかいまいち・・・』
香川県さぬき市寒川(さんがわ)町は昔からいまいち目立たない町であった。のっけから失礼な書き出しである。この町を取り囲むのは4町。志度町には霊場86番海女の玉取り伝説の志度寺や平賀源内の旧家、長尾町には同じく87番長尾寺や亀鶴公園、津田町には名勝津田の松原、大川町にはみろく公園や四国最大級の前方後円墳である茶臼山古墳と、なんらかの観光地や県民にとってのランドマークがあったのだが、寒川町は大川病院が少し大きい建物であるくらいでそれ以外には印象に残るものがなんにもない地味〜な町であった。最近でこそ寒川ショッピングセンターや高速高松道の津田寒川インター(実は津田である)を無理やり?造った感があるが、残念ながらどれもやっぱりいまいちである。(笑)
その地味な寒川町が起死回生一発逆転のために満を持して開発したのが、『門入ダム』を中心としたレジャーゾーン『門入の郷』、さぁどうだっ・・・って言ってきばっていても、まだまだ聞いたことない人の方が多い。(涙) 新鋭のデザインを施したダム、デザイナーズ門入ブリッジ、デザイナーズ空間、デザイナーズ広場、そして宝石店と間違えそうなカメリア温泉に最近では門入よさこい祭りと、かなり頑張っているのであるが、立地はやはり「寒川町」、いかんせんいまいち目だっていないのである。(ごめんね。)
その中心となる『門入ダム』は香川のコンリートダムでは二番目に新しいダムである。堤体の下流面は石積模様に化粧され、両岸階段のモザイク壁画は地元の中学生が書いたものである。ダム自体も地域と生きるコンセプトが感じられメンテナンスも万全で好感が持てるのであるが、いまひとつ押しが足らないのはやはり寒川が独特に持つ地域色が薄いのであろうと思われる。この寒川だからこそこのダムや付帯施設をこのように造りこのイベントを催しているという物語性に乏しいことで、かなり損をしているように思えてならない。もったいないダムである。
近くというより付随スポット 『四国温泉88箇所87番 門入カメリア温泉』 http://onsen88.info/index.cgi?Sshop=104
判子のありか 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2190
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「石積化粧が施されているグッドなデザイン」
石積化粧が施されているグッドなデザイン
「下流面正面も公園になっている。桜の頃は名所に早変わり」
下流面正面も公園になっている。桜の頃は名所に早変わり
「天端からは寒川地域が見渡せる。」
天端からは寒川地域が見渡せる。
「管理事務所の「ダミュージアム」に設置されたダムクイズ。巡礼者なら全問正解できるはず。」
管理事務所の「ダミュージアム」に設置されたダムクイズ。巡礼者なら全問正解できるはず。
「ダム仙人がラジコンから空撮してくれたダムの全景」
ダム仙人がラジコンから空撮してくれたダムの全景
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