「塩江方面から大滝山頂を経て脇町へと下る県道106号線の椛川中流、二つの山の間が建設予定地。向こうに見えるは大相山(だいそうやま)。800mのどう見ても「山」であるがなぜか地図には掲載されていない。」
「塩江方面から大滝山頂を経て脇町へと下る県道106号線の椛川中流、二つの山の間が建設予定地。向こうに見えるは大相山(だいそうやま)。800mのどう見ても「山」であるがなぜか地図には掲載されていない。」
「ダム完成時の右岸付近より下流を望む。さぬき温泉が見える。」
「ダム完成時の右岸付近より下流を望む。さぬき温泉が見える。」
「大蛇伝説の残る『片手石』。水没を避け移設してどこかに飾られるようになると良いのだが。」
「大蛇伝説の残る『片手石』。水没を避け移設してどこかに飾られるようになると良いのだが。」
「ダム湖の最上流側となる予定の『追出橋(おいだしばし)』。ここから下流がまさに「追い出されて」ダム湖となる。ダム計画が持ち上がる前からこの名前であるので他意はない。(笑)」
「ダム湖の最上流側となる予定の『追出橋(おいだしばし)』。ここから下流がまさに「追い出されて」ダム湖となる。ダム計画が持ち上がる前からこの名前であるので他意はない。(笑)」
「香川県のパンフレットによる完成予想図。1枚目の画像と比べてみればその大きさがわかる。」
「香川県のパンフレットによる完成予想図。1枚目の画像と比べてみればその大きさがわかる。」
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『椛川(かばがわ)ダム』はいずこ?
2011.10.07
内場ダムのある香東川支流の内場川より東に山を隔てた奥山に同じく支流の『椛川(かばがわ)』がある。
ちなみに「香川」の名の由来は数説あるが、そのひとつに、ここ椛川地区の樺の木の香りが川に移って下流に「香りのする川」が流れていたということに因んだという説がある。つまりこの川がいわゆる香川県の香川なのである。
香東本流はこの椛川との分岐点より北東の三木町高仙山(627m)を源としているが、椛川は徳島県境の大滝山(943m)を源としている。参考までに内場川の源流は讃岐山脈最高峰の県境竜王山(1059m)である。つまり香東川は本流よりも支流のほうが高く険しい山地から流れ出ているので流域の降水量も本流よりもはるかに多いのである。
ところで内場川の隣の椛川に内場ダムに勝るとも劣らないダムの建設計画が日の目をみようとしている。44万の人口を抱える高松市は、その水の大部分を香川用水に頼っている。それでも年々膨れ上がる水事情は将来の異常渇水時の断水を避けがたいものにしている。香川県の命の水の香川用水といえども、徳島県内の吉野川が枯れてしまったのでは意味を成さない。どうしても県内に自前の水源が必要である。その対策が椛川へのダム建設である。
1995年に建設計画に着手し、現在は周辺道路の付け替え工事に入っている。このダムは『椛川ダム』と命名されている。下流の市民の生活を守るためとはいえ、ダムの建造は古来より人間が執り行う事業の中でも最大規模の範疇に属するものであり、かくも長い歳月を要するものなのである。
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